私は時々あなたは本当に"天才"だったのではないかと思います。
誠君が未来を妄想した作文で、「優二君は天皇陛下になっていた」という一文を全校集会で読んだ時のことを時々思い出します。
小学生の私たちは爆笑しました。
天皇陛下というワードと優二君の組み合わせに、妙に納得感があり、本当に面白かったのです。
皆、優二君のことを少しバカにしていたのかもしれません。
たしかに優二君は勉強も運動も苦手なほうで、ばあちゃんに育てられていましたね。
でも最近では、そんな優二君を、本当に天才だったのではないかと思うのです。
中2のとき、ゆずのからっぽという曲の歌詞の意味を教えてくれましたね。
正直、恋愛経験のない私にとっては意味が分かりませんでした。
でも、その頃すでに優二君は色々な経験をしていたのですね。
優二君が西君に首を絞められたり嫌がらせを受けたとき、優二君は赤ちゃんみたいな真似をしていましたね。
私はいじめられるのが怖かったので、だまって見ていました。
でもその時、ものすごく色々なことを感じていました。
あれから、どうしていますか?
さようなら
おばあちゃんの古い家で、外にうち捨てられたバスタブに、ぽたぽたと滴り落ちていた水のことを覚えていますか?
私ははっきりと覚えています。
さようなら
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